ハワイアン航空とアラスカ航空の統合は、2024年9月に完了し、両社のブランドは当面維持されながらも、運航体制やマイレージプログラムが段階的に統合されています。
この統合により、ハワイ旅行者は路線選択肢の拡大やマイル相互利用など、より便利で快適な旅行体験を得られるようになりました。
この記事では、統合の詳細、旅行者へのメリット、注意点、よくある質問について、初心者の方にもわかりやすく解説します。
ハワイ旅行を計画されている方にとって、この統合は大きな変化をもたらしています。 特に、マイレージプログラムやフライト予約方法、さらにはワンワールドアライアンス加盟による恩恵など、知っておくべき情報が多数あります。
統合による混乱を避け、最大限のメリットを享受するために、正確な情報を把握することが重要です。
ハワイアン航空とアラスカ航空の統合とは?

ハワイアン航空とアラスカ航空の統合は、アラスカ航空によるハワイアン航空の買収という形で2024年9月に完了した大規模な航空業界の再編です。
この統合により、両社は米国西海岸および太平洋エリアにおける最大級の航空ネットワークを構築し、旅行者により多くの路線選択肢を提供できるようになりました。
アラスカ航空のCEOは「米4大航空会社に競合できる企業になる」という目標を掲げており、統合後は北米とハワイを結ぶ主要路線の拡充、さらにはアジア路線の強化にも注力しています。
統合の背景と目的
航空業界では、路線網の拡大とコスト効率化を目指した統合が進んでいます。 アラスカ航空は、ハワイアン航空の持つハワイ諸島間のネットワークと太平洋路線に着目し、自社の北米西海岸での強みと組み合わせることで、競争力を高める戦略を採りました。
ハワイアン航空は創業90年以上の歴史を持つハワイを代表する航空会社であり、ホノルルを拠点に日本を含むアジア各国とハワイを結ぶ路線を運航してきました。
一方、アラスカ航空はシアトルをハブとし、アメリカ西海岸で高い評価を得ている航空会社です。 両社の統合により、シアトル経由でハワイへアクセスする新たな選択肢が生まれています。
統合の段階的実施スケジュール
統合は一度に完了するのではなく、段階的に進められています。 2024年9月の買収完了後、まず航空券の相互販売が開始され、続いて2026年10月にマイレージプログラムの統合が予定されています。
また、ハワイアン航空の便名コード「HA」は2026年10月末で終了し、すべてアラスカ航空の「AS」コードに統一される計画です。
ただし、ハワイアン航空のブランドと機体デザインは当面維持され、ハワイらしいホスピタリティは継続されます。
ワンワールドアライアンス加盟による恩恵

ハワイアン航空は統合に伴い、2025年にワンワールドアライアンスに正式加盟しました。 これにより、日本航空(JAL)をはじめとするワンワールド加盟航空会社との連携が強化され、旅行者は様々なメリットを享受できるようになっています。
JALマイルとの相互利用が可能に
ワンワールド加盟の最大のメリットは、加盟航空会社間でのマイレージプログラム相互利用です。
JALマイレージバンク会員は、ハワイアン航空やアラスカ航空のフライトでもマイルを貯めたり、特典航空券を利用したりできるようになりました。
特に、日本からハワイへの路線では、JAL便とハワイアン航空便を組み合わせた予約が可能になり、スケジュールの柔軟性が向上しています。
また、JALの上級会員は、ハワイアン航空利用時にも優先搭乗やラウンジアクセスなどの特典を受けられます。
世界一周旅行への組み込みが容易に
ワンワールド・エクスプローラー(世界一周航空券)の利用者にとって、ハワイアン航空の加盟は大きなメリットです。
これまでハワイ諸島めぐりを世界一周ルートに組み込むことは難しかったのですが、ハワイアン航空の加盟により、ホノルルを太平洋のハブとして活用し、マウイ島やハワイ島などへの島間移動も世界一周航空券に含められるようになりました。
ただし、北米内でのフライトは6区間までという制限があるため、ルート計画時には注意が必要です。
統合アプリ「Alaska Hawaiian」の導入
アラスカ航空とハワイアン航空は、2025年4月22日に統合モバイルアプリ「Alaska Hawaiian」への完全移行を実施しました。 このアプリ一つで、両社のフライト予約、チェックイン、搭乗券表示、マイル管理が可能になっています。
新アプリの主な特徴
統合アプリでは、アラスカ航空とハワイアン航空の全路線を横断検索でき、最適なフライトを簡単に見つけられます。 また、マイレージ残高も一元管理され、どちらの航空会社のフライトでも統合後のマイルプログラムでマイルを貯められます。
リアルタイムのフライト状況確認、ゲート変更通知、遅延・欠航時の自動リブッキング提案など、旅行者の利便性を高める機能が充実しています。
利用者が行うべき準備
既存のハワイアン航空アプリユーザーは、新しい「Alaska Hawaiian」アプリをダウンロードし、既存のアカウント情報でログインする必要があります。
マイレージ番号は自動的に移行されますが、アプリの初回起動時に本人確認が求められることがあります。
予約済みのフライトも新アプリに自動的に表示されますが、念のため予約確認番号をメモしておくと安心です。
マイレージプログラムの統合について

2026年10月に予定されているマイレージプログラムの統合は、旅行者にとって最も重要な変更点の一つです。
ハワイアン航空の「HawaiianMiles」とアラスカ航空の「Mileage Plan」が一つのプログラムに統合され、より多くの特典が利用可能になります。
統合後のマイル価値と特典
統合後のマイルプログラムでは、両社の路線に加え、ワンワールド加盟航空会社の特典航空券も予約できます。 特に、日本からハワイ、さらに北米本土への周遊旅行を計画する際、マイルの使い勝手が大幅に向上します。
また、エリート会員資格も統合され、上級会員は両社のラウンジを利用できるほか、優先搭乗や無料受託手荷物などの特典も継続されます。
マイル移行の手続き
マイレージプログラム統合時、既存会員のマイルは自動的に新プログラムに移行されます。 ハワイアン航空とアラスカ航空の両方に会員登録していた場合、マイルは合算され、より高い会員ステータスが適用されます。
ただし、統合前に失効予定のマイルがある場合は、事前に特典交換しておくことをお勧めします。
フライトコードと便名の変更
ハワイアン航空の便名コード「HA」は2026年10月末で終了し、すべてアラスカ航空の「AS」コードに統一されます。 これは運航体制の統一を象徴する変更ですが、旅行者にとっては予約時の注意点となります。
既存予約への影響
2026年10月以前に「HA」便名で予約したフライトも、そのまま有効です。 ただし、10月以降は便名が「AS」に変更されるため、予約確認メールや搭乗券には新しい便名が表示されます。
旅行代理店経由で予約した場合、便名変更の通知が届くことがありますが、フライトスケジュールや座席クラスに変更はありません。
コールサインの統一
航空管制で使用される無線呼出符号(コールサイン)も統一されます。
ハワイアン航空の「HA」コールサインは終了し、すべてアラスカ航空の「AS」となりますが、これは主に運航乗務員と管制官とのやり取りに影響するもので、乗客への直接的な影響はありません。
日本路線への影響とコミットメント

ハワイアン航空CEOは、統合後もハワイの航空会社として日本市場へのコミットメントは変わらないと明言しています。 実際、日本からハワイへの路線は維持・強化される方向です。
羽田・成田からの直行便
羽田空港からホノルルへの直行便は週14便体制が維持され、成田空港からはシアトル線が2025年5月に開設されました。
これにより、日本からハワイへのアクセス、さらにシアトル経由でアメリカ本土やアラスカ州への旅行が便利になっています。
成田・シアトル線は毎日運航で、アラスカ航空のハブであるシアトルを経由することで、北米各地への接続がスムーズになります。
日本人旅行者向けサービスの継続
ハワイアン航空が長年提供してきた日本語対応サービスや、ハワイらしいホスピタリティは統合後も継続されます。
機内エンターテインメントの日本語コンテンツ、日本語を話せる客室乗務員の配置、和食メニューの提供など、日本人旅行者が快適に過ごせる環境が維持されています。
統合による旅行者へのメリット
以下の表に、アラスカ航空とハワイアン航空の統合による主なメリットをまとめます。
| 項目 | メリット | 具体例 |
|---|---|---|
| 路線選択肢の拡大 | 北米本土とハワイを組み合わせた旅行が容易に | シアトル経由でハワイ、アラスカ州への周遊旅行 |
| マイレージ相互利用 | 両社のフライトでマイルを貯めて使える | アラスカ便で貯めたマイルをハワイ便で利用 |
| ワンワールド特典 | JALなど加盟航空会社との連携強化 | JALマイルでハワイアン航空の特典航空券を予約 |
| アプリの利便性向上 | 一つのアプリで両社のフライトを管理 | 予約、チェックイン、マイル管理を統合アプリで完結 |
| エリート特典の拡充 | 両社のラウンジや優先サービスを利用可能 | ハワイアン航空の上級会員がアラスカ航空ラウンジを利用 |
統合に関する注意点とデメリット

統合にはメリットが多い一方、いくつかの注意点もあります。
提携パートナーの整理
ハワイアン航空が以前提携していた一部の航空会社との関係が見直される可能性があります。 特に、ワンワールド以外のアライアンスに属する航空会社との特典航空券交換や、マイル提携が終了するケースもあるため、事前に確認が必要です。
人気路線の座席確保
統合により利用者が増加する人気路線では、特典航空券の座席確保が以前より難しくなる可能性があります。 特に、ハワイへのピークシーズン(年末年始、ゴールデンウィーク、夏休み)は早めの予約が推奨されます。
システム移行期の混乱
マイレージプログラム統合やアプリ移行の際、一時的にシステムトラブルが発生する可能性があります。 重要な予約や特典交換は、移行期間を避けるか、余裕を持って手続きすることをお勧めします。
これからハワイ旅行を計画する方へ
統合後のハワイアン航空とアラスカ航空を利用してハワイ旅行を計画する際のポイントをご紹介します。
最適なルート選択
日本からハワイへは、従来通りの直行便に加え、シアトル経由という新しい選択肢が生まれました。 直行便は所要時間が短く便利ですが、シアトル経由では乗り継ぎ時間を利用してシアトル観光を楽しむこともできます。
また、ハワイ諸島間の移動では、ハワイアン航空の島間路線ネットワークが引き続き充実しており、ホノルル、マウイ、ハワイ島、カウアイ島などを効率的に周遊できます。
マイルを効率的に貯める方法
統合後のマイルプログラムを最大限活用するには、日常生活でもマイルが貯まるクレジットカードの利用が有効です。 特に、JALカードなどワンワールド加盟航空会社と提携したカードでは、普段のショッピングでもマイルが貯まり、ハワイアン航空やアラスカ航空の特典航空券に交換できます。
また、両社の公式サイトから直接予約すると、旅行代理店経由よりも多くのマイルが付与されることがあります。
予約時の確認事項
フライト予約時には、便名コード、出発・到着時刻、ターミナル情報を必ず確認しましょう。 統合に伴い、一部のフライトでターミナルが変更されることがあります。
また、受託手荷物の規定やキャンセルポリシーも、予約時に確認しておくと安心です。
よくある質問

Q. ハワイアン航空のブランドは完全になくなるのですか?
A. ハワイアン航空のブランドは当面維持されます。 アラスカ航空による買収後も、ハワイアン航空は独自のブランド、機体デザイン、ホスピタリティを継続しており、特にハワイ路線では「ハワイの航空会社」としてのアイデンティティを保っています。 ただし、便名コードは2026年10月に「AS」に統一され、運航面での統合は段階的に進められています。
Q. 既に持っているハワイアンマイルはどうなりますか?
A. 既存のハワイアンマイルは2026年10月のマイレージプログラム統合時に自動的に新プログラムに移行されます。 マイル残高は失われることなく、統合後のプログラムでそのまま利用できます。 ただし、統合前に失効予定のマイルがある場合は、事前に特典交換しておくことをお勧めします。
Q. JALマイルでハワイアン航空の特典航空券を予約できますか?
A. はい、ハワイアン航空のワンワールド加盟により、JALマイレージバンクのマイルでハワイアン航空の特典航空券を予約できるようになりました。 JAL公式サイトまたはコールセンターから予約が可能で、必要マイル数はJALの国際線特典航空券のマイルチャートに準じます。 逆に、ハワイアン航空やアラスカ航空のマイルでJAL便の特典航空券も予約できます。
Q. 統合後、日本からハワイへの直行便は減りますか?
A. いいえ、統合後も日本からハワイへの直行便は維持・強化される方向です。 ハワイアン航空CEOは日本市場への継続的なコミットメントを表明しており、羽田・ホノルル線は週14便体制が続いています。 さらに、成田・シアトル線の新設により、シアトル経由でハワイへアクセスする選択肢も増えています。
Q. アラスカ航空のマイレージ会員になるべきですか?
A. すでにハワイアン航空の会員であれば、マイレージプログラム統合時に自動的にアカウントが移行されるため、新規登録の必要はありません。 ただし、アラスカ航空を頻繁に利用する予定がある場合や、統合前にアラスカ航空のキャンペーンを利用したい場合は、事前に会員登録しておくことで、統合時に両方のマイルを合算できるメリットがあります。
Q. 統合によりサービスの質は低下しませんか?
A. アラスカ航空は米国内で顧客満足度の高い航空会社として知られており、統合後もサービス品質の維持・向上が目指されています。 ハワイアン航空が長年培ってきたアロハスピリットに基づくホスピタリティは継続され、特にハワイ路線では現地文化を反映したサービスが提供されます。 両社の強みを組み合わせることで、より充実したサービスが期待されています。
Q. 世界一周旅行でハワイ諸島めぐりを含められますか?
A. はい、ハワイアン航空のワンワールド加盟により、世界一周航空券(ワンワールド・エクスプローラー)のルートにハワイ諸島間の移動を組み込めるようになりました。 ホノルルを太平洋のハブとして活用し、マウイ島、ハワイ島、カウアイ島などへの島間移動も世界一周ルートに含められます。 ただし、北米内のフライトは6区間までという制限があるため、ルート計画時には注意が必要です。
まとめ
アラスカ航空とハワイアン航空の統合について、重要なポイントを以下にまとめます。
- 統合は2024年9月に完了し、両ブランドは当面維持されながら段階的に運航体制が統一されています
- 2026年10月にマイレージプログラムが統合され、便名も「AS」に統一される予定です
- ワンワールド加盟により、JALマイルとの相互利用や世界一周旅行へのハワイ諸島組み込みが可能になりました
- 統合アプリ「Alaska Hawaiian」で両社のフライトを一元管理できます
- 日本からハワイへの直行便は維持・強化され、新たにシアトル経由の選択肢も加わりました
ハワイ旅行を計画されている方は、まず統合アプリをダウンロードして最新情報を確認しましょう。 マイレージ会員の方は、統合前にマイル残高と失効予定日を確認し、必要に応じて特典交換を行ってください。 また、ワンワールド加盟のメリットを活かして、JALマイルとの相互利用や、ハワイと北米本土を組み合わせた周遊旅行も検討してみてはいかがでしょうか。
統合により、ハワイ旅行の選択肢はさらに広がりました。 この記事の情報を参考に、あなたにぴったりのハワイ旅行プランを見つけてください。
