ハワイの台風シーズン徹底ガイド：予報確認と旅行対策完全版

こんにちは。Kanaです。

ハワイの台風について知りたいあなたへ、まずは不安のタネを一緒にほどいていきましょう。ハワイの台風はいつがシーズンか、ハリケーンとの違いや最新情報と予報の見方、進路図の読み方と上陸の可能性、旅行への影響や停電の対策、そして接近時の旅行準備まで、実体験ベースでまとめています。

ハワイの台風シーズンは6月から11月と言われ、乾季から雨季にかけての時期と重なります。ハリケーンの接近や高波の影響で、ワイキキやオアフ、マウイ、カウアイ、ハワイ島のビーチやフライトに影響が出ることも。

最新情報や予報、進路図のチェック、上陸の可能性、停電対策、欠航や遅延への対応、国際線の運航判断、旅行保険やキャンセル料の考え方まで、旅行前と旅行中に知っておきたいポイントを、わかりやすく整理しました。

ハワイの台風シーズンと基礎

まずはハワイの「台風＝ハリケーン」シーズンの全体像と、用語・特徴を整理します。頻度は日本より少ないものの、接近時は影響が大きくなりやすい点を理解して、安全第一でプランニングしましょう。

シーズンはいつ？

ハワイのハリケーンシーズンは一般的に6月から11月頃。長いように感じますが、実際にハワイ諸島へ接近・影響が出るケースは「数年に一度程度」が目安で、上陸はさらに稀です。とはいえ、まれだからこそ、接近時の準備や判断の差が旅の安全を左右します。

私の実感としても「来ない年は全く来ない、来る年は立て続けに注意報」という波があるので、年ごとの傾向を軽く掴んでおくと心構えができますよ。

気候背景としては、乾季（概ね4〜10月）から雨季（概ね11〜3月）へ移る時期に重なります。海面水温が高いと発達しやすく、偏西風やトレードウィンド（貿易風）が強いと北上・東進の仕方が変わります。

特にエルニーニョの年は中部太平洋の水温が上がりやすく、ハワイ近海で発生・維持される“タフな嵐”が増える傾向。一方ラニーニャの年は全体の発生数は減ることがあるものの、数が少なくても一発の当たり方次第で影響は大きいので、油断は禁物かなと思います。

月別のざっくり傾向（体感ベース）

• 6〜7月：発生数はまだ少なめ。高波（サウス・スウェル）に要注意。
• 8〜9月：ピーク。進路次第で数日スケジュール調整が必要になることも。
• 10〜11月：発生は減るが、通過速度が遅いと雨の影響が長引くことあり。

ハリケーンとは

日本でいう「台風」は、東経180度より西の北西太平洋で発生・発達した熱帯低気圧の名称。一方、ハワイ周辺（中部太平洋）の同じ現象は「ハリケーン」と呼ばれます。

呼び名は違っても、基本は同じ熱帯低気圧です。つまり“強い風と雨のシステム”という点では共通で、海が荒れたり、インフラに影響が出たりする可能性があります。

強さの目安には「サファ・シンプソン・スケール（カテゴリー1〜5）」が使われます。数値は難しく感じますが、ざっくり「Cat1でも看板が飛ぶことがある」「Cat3で建物や樹木の被害が広がる」「Cat5は壊滅級」というイメージでOK。

熱帯低気圧（Tropical Depression）→熱帯暴風雨（Tropical Storm）→ハリケーン（Category 1〜5）の順で強くなります。気になるのは風だけじゃなく、“海のふくらみ”＝高潮やうねり。

特に南うねり（サウス・スウェル）や北うねり（ノース・スウェル）は、進路から離れていてもビーチクローズの原因になります。

ハワイは周囲の海流やトレードウィンド、島影効果などで直撃が少ない傾向がある一方、掠めるだけでも高波・強風・大雨・停電などの影響は十分起こり得ます。

また、強風域が広いハリケーンは進路の外側でも影響が出るため、「接近＝即キャンセル」ではなく、最新の予報円とタイミングを見て行動するのがコツです。警報（Warning）や注意報（Watch）の出る基準は島別に異なることもあるので、各島のローカル情報も合わせて見ると精度が上がりますよ。

最新情報と予報

信頼できる一次情報を習慣化してチェックするのが最短ルート。特に以下の公的機関・公式ソースはブックマーク推奨です。

私は旅の前から「朝と夜に公式をチェック→重要な点だけメモ」の流れにしておくと、焦らず判断できると感じています。最新の公式予報と進路図は、（出典：NOAA 中部太平洋ハリケーンセンター CPHC 公式アドバイザリ）で確認できます。

• NOAA 中部太平洋ハリケーンセンター（CPHC）：ハワイ周辺の予報・進路図・アドバイザリ
• NWS ホノルル（気象局）：各島の警報・強風/高波/大雨情報
• Hawaii Emergency Management Agency（HI-EMA）：州の防災・避難情報
• Hawaiian Electric 停電マップ：停電・復旧状況
• ホノルル空港（HNL）：空港運用・お知らせ

チェックの手順（迷ったらこの順）

1. CPHCでアドバイザリ番号と最新時刻を確認（6時間ごと更新が基本）。
2. 進路図のコーンと強風域の広がり、最接近時刻を把握。
3. NWSホノルルの島別ページで高波・強風・洪水の注意報/警報を確認。
4. HI-EMAの防災アラートで避難やシェルター情報の有無をチェック。
5. 停電マップと空港情報で「生活」と「移動」の影響を照合。

進路図と上陸

進路図の「白いコーン（予報円）」は、中心が入る可能性が高い範囲を示し、“影響の範囲”ではありません。強風域や高波はコーンの外でも広がります。コーンが島に触れていなくても油断は禁物、逆に触れているからといって即キャンセルではなく、時刻ごとの最接近タイミング・進行速度・サイズを合わせて評価しましょう。

たとえば「夜間に最接近」「速度が遅い」「半径が大きい」なら、屋外プランは前倒し・屋内は翌日に回す、といった調整が有効です。

進路図には34ノット風域（おおむね強風）や50ノット風域（非常に強い風）などの半径が示されることがあり、“中心からどのくらい離れても影響が出るか”の目安になります。移動速度はノット表記の場合があるので、ざっくり1ノット＝1.85km/hで読み替えるとイメージしやすいです。

予報には必ずブレ（予報誤差）があり、時間が進むほど精度は上がるので、古い情報で決め打ちせず、更新のたびに軽く見直すのがコツですよ。

ハワイは上陸が稀とはいえ、強い接近で大きな影響が出た年もあります。上陸確率は低いがゼロではないこと、また上陸せずとも高波・高潮・内水氾濫・土砂災害は起こり得ることを前提に、ビーチと渓谷のアクティビティは直前判断を徹底しましょう。

特に雨が続いた後は滝や渓谷の水位が急上昇し、短時間で危険度が変わります。写真の映えより、「今日はやめて別日にしよう」が大事かなと思います。

影響と停電対策

影響の「出やすい順」に体感としては、高波（サウス・スウェル/ノース・スウェル）→スコール/豪雨→強風→停電→交通/店舗の休業。特に停電は比較的起こりやすく、復旧も状況次第です。ホテル滞在でも以下は備えておくと安心。

停電時はエレベーターが止まる可能性があるので、高層階の方は水や軽食を部屋に置いておき、上り下りの回数を減らせるよう動線を考えておくとラクです。

• 飲料水と軽食（1人あたり1日約3リットル目安×2〜3日分）
• モバイルバッテリー2台以上、ライト（スマホとは別電源）
• 現金少額、常備薬、絆創膏、簡易レインウェア
• パスポート・航空券・保険書類を防水ポーチに
• レンタカーは早めに満タン、駐車は高木の下を避ける

ホテルでの立ち回り

• 氷と水は早めに確保（製氷機は停電で止まります）。
• USB給電のライトや小型扇風機があると夜が快適。
• 冷蔵庫の開閉は最小限にして保冷効果をキープ。
• 非常口・避難階段の場所をチェック。暗くなる前に確認を。

ハワイの台風時の旅行対策

ここからは旅の実務。接近のニュースが出た段階で、予約・持ち物・当日の動き方を整理しておくと、慌てません。ホテルや航空会社との連絡は「早め・具体的・控えを残す」が鉄則です。私は「連絡→スクショ保存→同行者に共有」の流れをルール化して、情報の取りこぼしを防いでいます。

接近時の旅行準備

事前にやること（出発前）

• 旅程の柔軟性を確保（前後1日の余白、可変のアクティビティ）
• 旅行保険で「天候による遅延・欠航・延泊」の補償内容を確認
• 主要連絡先を一括メモ（航空会社、ホテル、ツアーデスク、保険窓口）
• 公式の気象・防災サイトをブックマークし、通知設定

加えて、予約番号やバウチャーはオフラインでも見られるようPDF化、スマホはモバイル通信を「現地eSIM＋日本SIMのデュアル」にしておくと、回線トラブル時の保険になります。

地図アプリは事前にオフライン保存、翻訳アプリもダウンロードしておくと、現地の掲示やアナウンスをサッと理解できて便利。

ハワイの多くのホテルは“シェルター・イン・プレイス（その場待機）”の指示を出すことがあるので、部屋でできる時間つぶし（動画のオフラインDL、カードゲーム、読書）を用意しておくと心が軽いです。

現地でやること（接近の報が出たら）

• 飲料水・軽食・バッテリーを確保、現金少額を用意
• レンタカーを満タン、駐車位置は安全最優先
• ビーチ・渓谷アクティビティは中止/延期判断、高波と増水に注意
• ホテルのアナウンスに従う（シェルター・イン・プレイスの体制確認）

さらに、食事は「温め不要・洗い物最小」のものを中心にすると停電時も安心。サンドイッチ、ナッツ、ドライフルーツ、インスタントスープ（常温OKのもの）などが使いやすいです。

充電は「使ったらすぐ足す」を徹底、チェックアウトが延びる可能性を考え、洗濯は前倒しにすると身軽に動けます。

欠航遅延の対応

台風接近時のフライトは、「前倒し出発」「大幅遅延」「翌日以降へ振替」「欠航」のいずれかに振れる可能性があります。コツは、航空会社の公式運航情報ページと予約管理画面を同時に開き、通知をONにすること。アプリのプッシュ通知は早い反面、たまに抜けもあるので、ブラウザでの手動更新も並行が安心です。

• 手荷物は「24時間遅延」に耐えるセット（常備薬/着替え/洗面/充電）
• 航空会社の振替・払い戻しルール（ウェイバー）を都度確認
• 連絡はアプリ/ウェブ/電話/空港カウンターの「複線」で
• 搭乗口変更や出発時刻の更新は頻発。電源のある場所で待機

うまく動くための実務ワザ

• 同日・翌日の別便に空席が見えたら、先に「仮押さえ」できないか試す。
• 他社運航や同アライアンス便への振替可否を確認（可能な範囲で）。
• 宿の延泊は無料キャンセル枠が残るうちに確保→不要なら解除。
• 同行者のパスポート/ESTAの有効期限、復路変更による滞在延長に注意。

国際線の運航判断

運航判断は主に以下の観点で行われます。

• 周辺空域の対流活動（乱気流・雷・ダウンバーストを安全に回避できるか）
• 滑走路と風（横風/突風が機材限界内で安定運用可能か）
• 地上オペレーション（搭降載や給油、乗降の安全確保）

国際線はスケジュール権の関係で「翌日にずらす」選択が取りやすいため、遅延で様子見→出発という運用があり得ます。ただし、これは欠航しないことを保証するものではありません。航空会社の公式発表を最優先に、指示に従ってください。

とくに太平洋横断は迂回ルートの確保や代替空港の余裕が重要になるので、早い時間にGOとならなくても不思議ではないです。

乗客側ができる備え

• 搭乗券・パスポートのデジタル/紙の二重化（通信障害に備える）。
• 機内用の軽食・水・エンタメを準備（待機→機内で長時間の可能性）。
• 薬の分散携行（預け荷物が遅れる前提で、手荷物に必要分）。
• 家族・職場への「遅延許容の連絡」を前もって入れておく。

まとめハワイ台風への備え

• 一次情報をルーティン化：CPHC/NWS/HI-EMAを毎日チェック
• 装備は軽く強く：水・軽食・バッテリー・現金・防水で48〜72時間
• 旅程はしなやかに：予備日・可変プラン・早めの連絡でロス最小化
• 安全最優先：高波・増水・強風時は無理をしない、公式の指示に従う

数値や時刻は一般的な目安です。正確な情報は公式サイトをご確認ください。不明点は現地当局や航空会社、保険会社など専門家にご相談ください。あなたの旅が安全で、そして最高に楽しいものになりますように。準備がちゃんとしていれば、たいていの“揺らぎ”は乗り越えられます。